ポラリティセラピー

私達は元気で生き生きしている人を見ると、「エネルギーにあふれた人」と表現することがあります。そのエネルギーは目には見えませんが、人間の体内を流れる “気” と呼ばれる微細なエネルギーをさしています。このエネルギーの流れが滞ると、体の不調や精神的ストレスを感じるようになると言われます。

ポラリティとはプラス(陽)とマイナス(陰)を意味します。
地球にS極とN極があるように、人体にも極めて微弱な磁場があります。ポラリティセラピーは人間の磁場の極性を利用して、身体の2点をつなぐことにより、生命エネルギーの流れを促して、自然治癒力を高めることで、ココロとカラダの健康を図るホリスティック療法です。

ポラリティセラピーの特徴
このセラピーの特徴は、肉体面と精神面を同時に見ていくことです。心と体は別々のものではなく、エネルギーレベルでの不調和が心身両面に症状や不快を引き起こしているのです。ポラリティセラピーでは、心と体の関係性を、伝統的なインドのアーユルヴェーダの知恵に基づいた「空」、「風」、「火」、「水」、「土」の5つのエレメントの見地から解き明かします。

ポラリティボディワーク
エネルギーの流れとバランスを促す
ボディワーク(施術)の大きな特徴は、施術者の両手を使って、受ける方の身体の2点をつなぐことにより、エネルギーの流れを促すことです。体のある点とある点をつなぐと、そこの自動的にプラスとマイナスの極性が生じ、エネルギーが流れていきます。
施術は体に触れて行うので、一見マッサージのようですが、、筋骨ではなく、エネルギーに働きかけます。エネルギーの滞りがなくなると、コリや痛みがとれ、筋肉の緊張が緩み、骨格の自動調整が起こります。

ポラリティセラピーで得られるメリット
痛みがなく穏やか
痛みをともなわない穏やかなボディワークなので、子供から高齢者、体力に自信のない方にも安全です。筋肉や骨を無理に引っ張ることはなく、静かで優しいタッチで心身をほぐしていきます。施術中は、眠ってしまう人や、「起きているのか眠っているのかわからない不思議な感じ」がする人も少なくありません。

カラダだけでなく精神的な変化も
深いリラクゼーションの中では、ストレスや体の痛みや心のわだかまりの解消が促されていきます。その結果、肉体のコリや痛み、内臓の不調が改善の方向に向かいますが、同時に、精神的な変化を経験する人も多く、施術の後、頭がすっきりしたり、心の落ち着きや、明るい気分になる人も少なくありません。

セラピーを通して自分の体の声に耳を傾けることで、自分のココロとカラダの変化にきづくと「もっと自分を楽にしてあげよう」、「治ろう」という気持ちも強まっていきます。


ポラリティセラピーの成り立ち
ポラリティセラピーは、アメリカ人のオステオパシー医師ランドルフ・ストーン氏により開発されました。
Dr.ストーンは、オステオパシーの他に、カイロプラティック、ナチュロパシー(自然療法)などを習得し開業した後、一度治った患者が舞い戻ってくるのを見て、完全に治すにはどうしたらよいか、古今東西の医学を研究し始めます。

Dr.ストーンは、特に古代インドから伝わるアーユルヴェーダに感銘を受け、エネルギー(プラーナ、気)の概念が治療のカギを握っていることに気づきました。そして病気や痛みは、このエネルギーの流れの滞りで、滞りがなくなり自然な流れに戻れば治癒が起こると説きました。
彼は長年の診療を通して、手技によってエネルギーの流れを回復させる方法を研究し、その基幹をなすものが、人間のエネルギーの場に生ずるプラス(+)、中性、マイナス(-)のポラリティ(極性)を利用する方法でした。

治療ではなく治癒(ヒーリング)を目指した点や、人間をひとつの統合的エネルギーシステムと捉えた点、そしてヒーリングの中心に精神性を置いた点等が、従来の医療の考え方と全く異なるところであり、ホリスティック医療の先駆けと言えます。

Dr.ストーンは「健康とは単に身体のことだけでなく、単に病気でない状態のことでもない。健康とは、体・心・魂がひとつの生命体として調和し、リズムを保っている状態のこと。魂が、心と体をと通して、自由に表現されている状態である」と言っています。
つまり、健康でいることと、自分らしく生きる自由と幸福感に満ちていることは同じことなのです。